レポートオラクル、米国で一斉レイオフを実施

The InformationやBloombergの報道によると、レイオフは主にカスタマー・エクスペリエンス・グループが対象で、約10億ドルの支出を削減するための計画の一部であるとのことです。

The InformationやBloombergの報道によると、Oracleは今週、サンフランシスコ・ベイエリアのオフィス全体で一部のスタッフをレイオフした。

Bloombergの報道では、セールスエンジニアリングの元シニアマネージャーの言葉を引用し、同社が特にカスタマーエクスペリエンスグループを再編成していることを伝えている。

今週、Oracleの社員数名がLinkedInに投稿し、解雇されたことを発表した。これらの社員は、オラクルのカスタマー・エクスペリエンス(CX)事業とNetSuiteを横断するコンテンツ&マーケティング部門に所属していた1人を除き、ほとんどがソリューション・エンジニアや営業職として勤務していた。

IDCのリサーチ・バイスプレジデントであるCarl Olofson氏は、「過去にこうした調整を観察した経験から、(Oracleは)マーケティング、管理、および一部の営業担当者に焦点を当てるのではないかと考えています」と述べています。”これは、不況への懸念に対応するため、あるいはクラウドをより全面的に推進する体制に基づく再編計画の一環かもしれません。”

7月にThe Informationは、6月第2週に完了した医療データ専門会社サーナーの283億ドルでの買収に伴い、オラクルが10億ドルの支出削減のために人員削減を検討していると報じていた。

「現時点では、オラクルはサーナー買収、米国のインフレ、為替問題、ディールスピードの低下など、複数の逆風にさらされており、来年度の収益を低下させるだろう」と、Amalgam Insightの主席アナリストHyoun Parkは述べている。オラクルは3月にサーナー買収を支援するために150億ドルの短期ローンを組んでおり、「これは比較的早く返済する必要がある」と同氏は付け加えています。

「大企業が戦略的ニーズの変化に応じて資本や人材を再配置することは珍しいことではありません。Oracleは現在、クラウドとヘルスケアの両方に大きく舵を切っており、キャッシュカウとみなされるコアアプリの製品部門の従業員に影響を与えるだろう」とPark氏は言う。

一方、Oracleは、クラウドサービスの構築とマーケティングに力を入れている。最近、OCI専用リージョンの価格を大幅に引き下げたほか、新たに10カ所のクラウド・リージョンを構築する予定だ。

オラクル社によると、今回のレイオフについて、現時点ではコメントを差し控えたいとのこと。