Python:変数

Python 変数 Python

変数とはデータを保存したり操作したりするために使われる最も基本的なプログラミングツールの一つです。イメージとしては箱に近く、プログラムで使用される値を保管できる貯蔵庫だと思ってください。

変数を作る

Pythonで変数を作るためには、変数の名前とそれに格納される値が与えられる必要があります。値には数字や文字列のような様々なタイプの型があります。

しかしながら、”変数”という名前が示しているように、変数は常に同じ値を持ち続けるわけではありません。あるデータが変数に代入(保存されること)されたあとに、プログラムを通して別の値に更新されることがあります。

これによってさまざまな状況下、大量の異なるインプットに対してもコードのプログラムが機能するようになります。
それとは逆に、変数を使わずにある特定の値だけを含む計算式や文のことを【ハードコーディング】と言います。この場合だとプログラマーは想定される状況ごとに異なるコードを書かなければならず、非常に手間がかかります。

変数を活用して、どんなシチュエーションにも対応できるコードを作っていきましょう。

string(文字列)を代入する

変数に値を入れることを代入すると言います。頻繁に使う言葉なので、必ず覚えておきましょう。

今回はbox_nameという変数を宣言して、”Milk”という値を代入します。
宣言という言葉が出てきましたが、変数を作ることを”変数を宣言する”とも言います。これもプログラミングの世界では必須ワードなので覚えておくと良いでしょう。

以下のコードをシェルに打ち込んでください。

box_name = "Milk"

色々な種類の飲み物を入れる箱がたくさんある状況でそれぞれの箱に何の飲み物用なのか名前を付けている感じです。

Milkの両側にあるダブルクォーテーション(“)は囲まれている値がstring型の値であることを示しています。string型は”こんにちは”や”Hello”などの文字列を扱うための型です。

入力できたらエンターキーを押して実行してください。


何も起こらないと思いますが、問題ありません。今はただ変数を宣言しただけなので、特に結果は返ってきませんが、内部ではbox_nameという名前の変数が出来上がりました。

数字を代入する

次はwaterという名前の変数を宣言して、8という数字を代入してみましょう。

water = 8

エンターキーを押して実行してください。文字列がstring型と呼ばれているように、8のような整数を扱う型はinteger型といいます。waterはinteger型の変数であると言えます。

飲み物の在庫を管理していて水は8本ある状態ですね。

変数を使う

変数を宣言しただけでは何も起こらないので、変数を使っていきましょう。

変数は値を代入されたら色々な方法で使われます。
数字を含む変数であれば変数を計算に使うこともできますし、変数の中身を新しい値に置き換えることもできます。

シンプルな計算をさせる

次のコードを実行してみてください。

input = 2
score = input * 3
print(score)

シェルに打ち込む場合は一文ずつ打ち込んで都度エンターキーを押してください。コピー&ペーストで一度に張り付けてしまうと以下のようにエラーがでます。

以下のように一文ずつ打ち込むか、エディターウィンドウにまとめて打ち込んでから実行してみてください。

inputには2という値が代入されています。それを使って、inputに3をかけた計算結果をscoreという変数に代入しています。
printというプログラムをつかってscoreの内容をディスプレイに表示しました。
6という値が返ってきているので、scoreの値は6であることがわかります。

プログラミングの世界では * (アスタリスク)は乗算を意味します。
+,-は足し算、引き算、/(スラッシュ)は除算を意味します。

値を変更する

既存の変数に新しい値を代入することで、変数の値を変更することができます。先ほどのコードの下に続けて、以下のコードをシェル、またはエディターウィンドウに打ち込んで実行してみてください。

input = 5
print(score)

inputの値を2から5に変更しました。しかし、scoreの値は6のままで変化はありません。
次のステップで正しい結果を返すようにしましょう。

値を更新する

正しい結果を得るためには、変数の値は明示的に更新される必要があります。次のコードを先ほどのコードに続けて実行してください。

score = input * 3
print(score)

これでinputの変更がscoreの値にも反映されました。

変数の名前の付け方

変数に適切な名前を付けることは、プログラムを理解しやすくしてくれます。
変数に名前を付ける際のルールをいくつか以下に示します。

  • 変数の名前は文字から始めます
  • -、/、#や@のような記号は使えません
  • 大文字・小文字は別のものとして区別されます。
    Pythonでは”Milk”と”milk”は別の変数として扱われます。
  • ”print”のようなPythonのコマンドを変数の名前の中に使うのは避けましょう

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コードラボJP

大学卒業後SEに就職、現在は退職しフリーランスとして活動中。
『初心者でも挫折せずに一人でプログラミングを学べる』をモットーに、コードラボJPを開設
お問い合わせ等はcodelabsjp@gmail.comまで

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